日本臨牀2024年10月増刊号
臨床腎・泌尿器癌(上)
―基礎・臨床研究の進歩―
序文 野々村祝夫 1
腎   癌
I 総論
1.腎癌診療―その変遷・現況・展望 篠原 信雄 5
II 腎癌の疫学
1.腎癌の疫学的動向 角谷 成紀 13
2.腎癌の危険因子 亭島  淳 16
III 腎癌の基礎的・臨床的特徴
1.腎癌の発症・進展メカニズム 奥野 智也 23
2.遺伝子異常 佐藤 悠佑 29
3.腎癌と血管新生 中井川 昇 36
4.免疫学的特徴 永田 政義 41
5.転移・再発様式の特徴 田中 俊明 50
6.非淡明細胞型腎細胞癌の基礎的・臨床的特徴 伊藤 敬一 55
7.遺伝性腎癌の特徴
(1) VHL 病 田村 賢司 62
(2) その他の遺伝性腎癌 入部 康弘 68
(3) 結節性硬化症と腎腫瘍 波多野孝史 76
IV 腎癌の診断・マーカー
1.腎癌の診断
(1) 症候と診断 大庭康司郎 85
(2) 画像診断
 1) 原発巣の診断―CT  池田 織人 90
 2) 原発巣の診断―MRI,PET  北島 一宏 97
 3) 転移巣の診断 津田 正喜 104
 4) 良性腫瘍との鑑別のポイント 山本  亮 113
(3) 生検の適応と問題点 植田 浩介 123
(4) 病理診断
 1) 病理診断の現状と展望 林  博之 127
 2) 腎腫瘍の病理組織学的分類 辻尾 希実 133
(5) ガイドライン・取扱い規約
 1) 腎癌診療ガイドラインの概要 種子島時祥 140
 2) 欧米のガイドラインとの比較 佐々 直人 147
 3) 取扱い規約とTNM 分類 福島 啓司 153
2.腎癌のマーカー
(1) 限局癌の予後因子 元島 崇信 159
(2) 転移癌の予後因子 金尾 健人 164
(3) 転移癌のリスク分類 湯浅  健 169
(4) 腫瘍マーカーとしてのCRP の有用性 齋藤 一隆 173
(5) バイオマーカー開発の現況と展望 竹村 弘司 179
V 腎癌の治療
1.腎癌治療の歴史と現況 後藤 駿介 189
2.手術療法
(1) 腎癌に対する手術の進歩 三宅 秀明 195
(2) 開放手術
 1) 根治的腎摘除術 上田 康生 201
 2) 下大静脈腫瘍塞栓に対する手術療法 田中  一 206
(3) 腹腔鏡下手術 立神 勝則 212
(4) ロボット支援手術
 1) 根治的腎摘除術 原  健 216
 2) 高度進行癌に対する腎摘除(下大静脈腫瘍塞栓随伴例を含む) 山ア 健史 221
 3) 腎部分切除 高安 健太 227
 4) 腎部分切除術における腎腫瘤分類システム 本郷 文弥 235
 5) 腎部分切除における手技上の工夫 近藤 恒徳 243
 6) 複雑性腫瘍に対する腎部分切除術 北野 弘之 252
(5) 術後合併症とその対策 桧山 佳樹 258
(6) 腎癌治療におけるリンパ節郭清の役割 納谷 幸男 262
(7) 転移性腎癌に対する腎摘除の意義 城武  卓 267
(8) 転移巣切除 内藤  整 272
(9) 腎癌の術後経過観察とその問題点 前田 佳子 281
(10) 術後再発に対する治療 冨田諒太郎 287
(11) 新規イメージング技術
 1) 患者特異的シミュレータの開発と応用 槙山 和秀 292
 2) 腎臓手術(腎部分切除術)における,画像支援手術の進歩 磯谷 周治 297
3.薬物療法
(1) 腎癌に対する薬物療法の進歩 福本桂資郎 305
(2) Overview:転移性腎細胞癌に対する逐次療法の過去と現在 加藤 廉平 311
(3) 腎癌治療薬の作用機序
 1) 腎細胞癌に対する分子標的療法 近藤 千紘 315
 2) 免疫チェックポイント阻害薬 北野 滋久 322
(4) 一次薬物療法
 1) 淡明細胞癌に対するニボルマブ-イピリムマブ併用療法 山名 一寿 328
 2) アベルマブ-アキシチニブ併用療法 木村  剛 336
 3) ニボルマブ-カボザンチニブ併用療法 佐塚 智和 343
 4) ペムブロリズマブ-レンバチニブ併用療法 三宅 秀明 348
 5) 分子標的薬 野澤 昌弘 354
(5) 二次薬物療法 松下 雄登 361
(6) 非淡明型腎細胞癌に対する薬物療法 水野 隆一 367
(7) 術前補助薬物療法 寺川 智章 373
(8) 腎細胞癌術後補助療法 高木 敏男 378
(9) 分子標的薬の有害事象とその対策 加藤 大悟 384
(10) 免疫チェックポイント阻害薬の有害事象とその対策 沼倉 一幸 388
(11) 現在開発中の新規薬物療法 松原 伸晃 396
4.放射線療法
(1) 定位放射線治療 中村 和正 401
(2) 粒子線療法 鈴木  修 406
(3) その他の放射線療法(緩和照射を含む)  吉岡 靖生 412
5.その他の治療法
(1) 小径腎腫瘍に対する凍結療法 宮ア 慎也 418
(2) 腎癌に対するラジオ波焼灼療法 岡本聡一郎 423
(3) 積極的経過観察 大澤 崇宏 429
VI 特論
1.小児の腎悪性腫瘍 浅沼  宏 437
2.偶発腎癌の特徴 内木  拓 443
3.腎癌治療とQOL  安部 崇重 449
4.新規手術支援ロボットを用いた腎癌に対する手術 本山 大輔 455