日本臨牀2024年9月増刊号
乳癌学2024 (下)
―最新の診断と治療―
序文 増田慎三 1
VII 乳癌の薬物療法
1.早期(原発性)乳癌の治療戦略〜総論 石田和茂 7
2.原発性乳癌に対する化学療法の役割,dose-dense レジメンの意義 北澤舞 14
3.原発性ER+HER2-乳癌に対する薬物療法 川口展子 19
4.原発性HER2 陽性乳癌に対する周術期治療の進歩 和田朝香 27
5.原発性トリプルネガティブ乳癌に対する周術期治療の進歩 高野悠子 31
6.HBOC 症例に対する周術期治療と予防医療(サーベイランスを含む)  吉村章代 35
7.局所進行乳癌に対する集学的治療(炎症性乳癌も含む)  山口絢音 41
8.乳房内および領域リンパ節再発根治切除後の全身療法はどのように考えるか 尾崎由記範 46
9.転移・再発乳癌の治療戦略〜総論 永井成勲 51
10.ER+HER2-進行再発乳癌治療〜CDK4/6 阻害薬 利川千絵 56
11.ER+HER2-進行再発乳癌治療〜AKT 阻害薬,二次治療以降の組み立て方 塚部昌美 62
12.HER2 陽性進行再発乳癌治療の現状と今後の展望 飯田優理香 68
13.進行再発トリプルネガティブ乳癌治療の現状と今後の展望 柿崎綾乃 75
14.irAE の診断,評価とその治療 下井辰徳 82
15.HER2-low 進行再発乳癌に対するT-DXd 療法 工藤千晶 91
16.BRCA 病的バリアント進行再発乳癌に対するPARP 阻害薬 小谷はるる 96
17.血管新生阻害薬〜作用機序と適応の実際 池田雅彦 101
18.乳癌骨転移の診断と治療,骨転移治療薬〜作用機序と適応の実際 伏見淳 107
19.乳癌薬物療法で留意すべき副作用とその対策,支持療法 渡辺祥伍 112
20.オリゴ転移に対する集学的治療 石場俊之 120
21.経口FU 薬の進歩と乳癌治療における役割 平井千惠 125
22.乳癌治療に用いられるバイオシミラー製剤の評価 小西孝明 133
VIII 乳癌の放射線治療
1.乳房部分切除術における温存乳房照射の意義と今後の展望 川村麻里子 141
2.乳房全切除術後の胸壁・領域リンパ節照射の意義,適応と実際 平田希美子 147
3.転移・再発乳癌における放射線治療の適応と最新技術 山内智香子 153
IX フォローアップとトータルヘルスケア
1.乳癌術後フォローアップの現状と将来展望 魚森俊喬 161
2.乳癌診療における開業医(当クリニック)の役割 大谷彰一郎 168
3.AYA 世代乳癌の特徴とサバイバーシップ,妊孕性保持 片岡明美 175
4.高齢者乳癌の特徴とその治療の工夫 大城智弥 180
5.乳癌ホルモン治療と骨健康 水野豊 185
6.間質性肺障害(薬剤性肺障害と放射線性肺障害)の診断と治療 岩朝勤 192
7.腫瘍循環器学との協働 澤木正孝 196
8.乳癌診療におけるQOL/PRO 評価 木川雄一郎 201
9.がんサバイバーシップ 笠原里紗 207
10.アドバンス・ケア・プランニング,地域連携を含めたチーム医療の進歩と将来展望 松本恵 213
X 特論
1.特殊型乳癌の治療(管状癌,粘液癌,髄様癌,
 アポクリン癌,紡錘細胞癌,化生癌,扁平上皮癌など) 林早織 221
2.男性乳癌の診断と治療 下村昭彦 227
3.脳転移・髄膜転移に対する治療最前線 新倉直樹 232
4.胸膜・腹膜転移の治療 大西舞 238
5.乳房および腋窩領域の非手術は実現可能か?  立花和之進 245
6.わが国の臨床試験の現状と今後の展望〜乳癌臨床試験参加のすゝめ 枝園忠彦 249
7.National Clinical Database-乳癌登録の役割と今後の展望 相良安昭 255
8.RWE(real world evidence)の創出とその意義 坂東裕子 261
9.乳癌領域に期待される新規薬剤の開発(経口SERD,
 ARV-471(PROTAC),TROP2-ADC,HER3-ADC など) 能澤一樹 267
10.医療経済乳癌治療薬の費用対効果分析:最新動向 岩谷胤生 273
11.患者・市民参画(PPI)の現状と展望 柏葉匡寛 284
12.日本乳癌学会MIRAY1 の取り組み 増田紘子 292
13.働き方改革〜乳腺診療新時代 恵美純子 298
14.日本からの情報発信 戸井雅和 303
(補遺)XI 乳腺病理診断
1.非浸潤性乳管癌の悪性度分類 小塚祐司 309