当直医外来診療メモ

First Aid to Duty Doctors 

監修:鵜飼 卓

  

第5版 序  文

 「当直医外来診療メモ」(First Aid to Duty Doctors)は、前回2010年に改訂を行ったが、2年の歳月が流れ、より時代に則した内容とするために再度改訂を行うことになった。
 医療の進歩はめざましく、年々進歩し変貌を遂げている。このような背景のもと、今回の改訂第5版では、全体の約30%に該当する40項目について、一部執筆者の交代もし、全面改訂ないしは部分改訂を加えていただいた。
 勿論、1999年に初版を発行して以来、本書のコンセプトである「当直外来診療の合間にさっと目を通して、診るべきこと、考えるべきこと、為すべきことの必要最小限を確認できるポケットブック」は不変で、今回の改訂でも尊重されている。そのために、"いざ救急診療"という場面で必要な"基本手技""症状・所見と診断・治療""疾患別救急処置"などを網羅し、"Primary Careに対応できる"ことに力点をおいた編集となっている。紙面の制限もあり、不充分なところもあるが、幸い多くの先生方に重宝がられているようである。
 本書が引き続き、研修医や若い先生方の当直外来診療時の不安を少しでもやわらげ、実際の診療に役立つ手元参考書としてお役に立てていただければ幸いである。


  2012年春  
         監修 鵜 飼  卓


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